不動産売却の流れ

不動産の売却について。

最大級の財産ですが、さまざまな理由で手放す方もいます。
その際の大きな取引について、予備知識も無しに進めると大変です。
担当の不動産屋さんは親身になって「全て任せてください!」と言うでしょうが
しっかり自身でも勉強することで、思わぬ損害を防げるかもしれません。

今回は「不動産を売却する際の手順と注意するポイント」についてまとめます。

この記事では

  • 不動産売却の大まかな流れについて
  • 売却する際の注意点

といったことを解説していきます。
全ての取引に当てはまるわけではないですが、
「こんな事例もあるんだな~」と参考になれば幸いです。

早速どうぞ。

売却までの道のり

簡単に不動産の売却までの手順を説明していきます。
会社のHPにも同じ内容が書かれていますので参考にしていただければ嬉しいです。

売却 | BUSINESS NAME

① 相談

不動産屋へ売却を相談に行きます。電話やメールで売却相談もできるので便利ですね。
最近では一括査定などのサイトもありますよね。
個人情報なども入力しないといけなかったり、いろんな業者から連絡がきたりするので
気になる方は直接不動産屋へ連絡する方がいいでしょう。

② 査定

不動産屋の方が査定します。
直接現地を確認して、最近の不動産市場の状況と照らし合わせて査定額を算出します。
建物ならば室内の状況も確認して査定します。しっかり整理整頓しましょう。

③ 媒介契約

簡単に言うと「不動産を売却するための契約」です。
不動産屋が何をするか。売主様の決まり事。報酬の内訳。など。
後で揉めないように作成します。

媒介契約についてはこちらでも細かくまとめているので、興味がある方はぜひ!

ここまでが『申込』の段階です。
ここからは「実際に売却に至るまでの流れ」となります。

④ 募集

不動産を買いたい方を募集します。
ネットやポスティングなどを駆使して売却活動を行います。
希望者に現地の案内をして、契約へとつなぎます。

⑤ 契約

無事に購入希望者が見つかった場合、不動産屋が契約書を作成してくれます。
内容はひな形があるので大きく変わりません。
ただ、しっかり把握しないとまずいものもありますので気を付けましょう。

今現在(2022.5.13)では契約時の注意についてこういったことをまとめてきました。
また増えると思うのでその都度書いていきます(`・ω・´)ゞ(忘れてたらごめんね)

⑥ 準備

不動産を相手に引き渡す準備をします。
分かりやすい例でいうと住宅だったら引っ越し作業をしたりします。
準備には不動産によって違いますが、きっと仲介業者がサポートしてくれます!

⑦ 決済・引渡し

実際に金額を支払っていただき、取引は成立です。
住宅の場合は家の鍵をお渡しします。土地の場合は特に何もしません。
必要な手続きをいくつか行い、後は司法書士の方に任せましょう。

以上、おおざっぱですが物件売却までの手順でした。

不動産売却までの手順

①相談 ⇒ ②査定 ⇒ ③媒介契約 ⇒ ④募集 ⇒ ⑤契約 ⇒ ⑥準備 ⇒ 決済

売却の際の注意点

不動産の売却に関して注意点。
細かい所を上げるときりがないですが、陥りそうなミスだけ挙げてみます。
ココをミスると『失敗したな・・・』と感じます。

ケース① 相場がわからず・・・

割と不動産屋さんのいうがままに価格を決定される方も多いです。
一瞬「何が悪いの?」と思われるかもしれませんが、最後まで聞いてください。

不動産屋はもちろん自分のところで売却してほしいと考えます。
ここまではなんとなく分かりますよね?以前の記事でも書いたのですが
不動産屋は基本成功報酬なので、よそで契約されると当然一銭も入ってきません。

では自社で物件依頼を受けるためにどうするか?
もちろん誠実に対応したり、いろいろ方法はあると思うのですが
「ウチなら高値で売れるよ!」といった話は注意してほしいです。

しっかり根拠や作戦があるならいいのです。
ただ「ウチは会社のブランドがあるから」とかだと考えものです。

例え話をしましょう。

あなたは牛乳を売っている大元だとします。大体150円が相場としますよね。
イオンや他のスーパーで取り扱ってもらっているのですが、世界的に有名な
○○○スーパーからお声がけされたとします。

「弊社なら3000円で販売できますよ!!ぜひウチに任せてください。」

もちろんこれがしっかりプランを練られたうえでの発言ならいいのです。
「別の国で3000円で売る」とか「付加価値をつける」とか。
でもそんなのも無しに「弊社が超有名スーパーだから!!」と言われただけなら・・・

想像してみてください。150円の牛乳の横に3000円で売られている牛乳を・・・
最初は物珍しさで買うかもしれませんが、見合った価値じゃなければ廃れてしまいます。

不動産は高額な商品です。間違ってもお試しで買うような商品ではありません。
相場が2000万円の土地に5000万円の値段がつけられていたら、見向きもされないでしょう。

ちなみにこの後どうなるかというと
「○○さん、問い合わせの反応が良くないですね。値段を下げましょう」
とか言われて、最終的に相場で売られていきます。
もちろん業者を変更することもできるのですが、なかなか難しいですよ。心理的に。

ちなみに予防策ですが、売却地の坪単価ぐらいは知っておきましょう。
建物の金額も、ネットですぐ調べられます。
面白いサイトもあったので貼っておきますね。

積算評価計算シミュレーター|不動産投資博士
...


心当たりのある方は注意しましょう。

ケース② 契約書をちゃんと理解していない

ハッキリ言って不動産の契約書はめちゃくちゃ難しいです。
私は常々「ここまで大丈夫ですか?」と聞いていますが
絶対大丈夫じゃないですよね。

そもそも ”難しい単語 + 長い説明時間” で完全に頭に入る方がスゴイです。

少し感覚の違いを話すのですが、不動産屋は毎回契約書を読んでいます。
テンプレートもあるので、多少変更はあるものの大体一緒です。
なので、不動産屋的にはこの説明に関して特別な感じはありません。
むしろ面倒に感じる方もいると思います。

売主及び買主にはそうそうない経験なので、ここにギャップがあるでしょう。

そういった業者がどういった説明をするのか?
少なくとも理解しやすい説明の仕方ではないでしょうね。
中には一息で全て読み切ってしまう方もいます。質問しようにも
「説明が終わってから」とか言ったりします。ヤバいです。

分からないことは蓄積されていきます。
いざ質問しても、契約書に書かれたことを再読するのみ。
全く理解できませんね。

また、場の空気もあるのですが、なんとなく質問しにくかったりします。
よく「日本人は質問しない」とか言われたりしますよね?
分からないことが恥だと思う面もあるのか、聞きづらいです。

先程も話したように、ある程度テンプレート化されているので大体の事は網羅しています。
ただ先ほどの⑤ 契約 でも話した通り、テンプレートの中にも
しっかり把握しておいたほうが良い項目があります。

予防策としては ”前もって説明を受ける” ことですね。
契約書を(案)という事でいただいて、一度目を通してみてもいいでしょう。
面倒くさいとも思うかもしれませんが、損失を考えると大事だと思います。

そして契約当日に少し早く契約場所へ行き、分からない点を質問する。
こうすることで、大分マシになるんじゃないかなと思います。

あとがき

本当は ”不動産屋の選び方” みたいなのも書きたかったのですが
あまり ”コレだ!!” ってのが無かったのでやめときます。
本当にピンキリで運みたいなものですからね。

皆様が良い不動産屋さんに巡り合うことを祈っております。

お読みいただきありがとうございました。

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