賃貸でも売買でも、不動産を取引する際には不動産屋にお世話になります。
昔から不動産屋のイメージは良いものではなく、「騙されるんじゃないか?」と
心配になったりもしますよね。
本日は不動産を購入する際のポイントをまとめました。
予想通り長くなったので今回は第一弾!まとまりましたら次を書いていきます!
この記事では
- 不動産屋に購入の相談をする前に考えたい事
- 不動産屋に騙されないために、覚えておくべき事とは?
について解説していきます。早速どうぞ。
そもそも不動産屋に行く前に
不動産を購入の相談をする前に決めておいたほうが良い事、
考えておいた方がいい項目を見ていきましょう。
お客様の中でも、これが具体化していればいるほど購入していくお客様が多い印象です。
大まかな期限を決める
例えば『長男が保育園に入学するまでに決める』とか『年内には決める』とかですね。
これはあくまでも目安なので、『必ずその日までに決めないといけない』って訳では
無いのですが、これまで見てきたお客様の中でも
『良いものがあればそのうち買いたい』って言っているお客様ほど
なかなか買えてないな~と感じます。
もちろんタイミングもありますので一概には言えません。
ですが不動産を探す中で、どうしても色んな物件を見ていて、気に入ったものがあっても
『もっといい物件が出てくるかも』と欲が出てしまいます。
期限が決まっていると背中を押してくれるんでしょうか
妥協というと聞こえは悪いですが、上を見ているとキリがありませんよという話です。
どんな願望が実現できればいいか。絶対譲れないものは何か。
とても大事なのですが『何のために物件を購入するのか』を明確にしましょう。
『なんとなくマイホームが欲しい』って方は、よっぽどじゃない限り家を買えません。
私の上司の教えなのですが『不動産は少し頭がおかしくないと買えない』と教えてもらいました。
どういうことかというと、こんな大金を払う決断は少し判断能力が低下していないとできない
という事らしいです。
冷静になると何千万という借金を背負うことはできないんでしょうね。
分かりやすいエピソードを一つ紹介します。私のお客様でずっと家を購入したいと
探していたのですが、大体全部の物件に不満を出してきます。
もちろん希望通りの物件があればいいのですが、もちろんありません。
しまいには『ここの坪単価は〇〇円だから』って理由で断られたこともあります。
『あなたは不動産屋で、土地ころがしでもするんですか?仕入れですか?』
ってツッコみそうになりましたよ(笑)
損したくない気持ちは分かりますが、なかなかに参った案件でしたね(; ・`д・´)
そんなこんなでこの方はフェードアウトしたのですが
噂では物件を購入できたそうですが、また売却して物件を探すそうです。
『何が大事か』をしっかり理解しましょう。その家でどんな生活をしたいのか。
お子様の部屋を増やしたいとか、駐車場が必要になったとか。
その大事な項目のためには、少しの我慢も必要だと思います。
ただ、我慢するのにも限度があります。
そのためにも『これだけは嫌だ』という項目も決めましょう。
事故物件は絶対NGとかですね。
多くの人がお庭はある方が良いし、バストイレは別じゃなきゃ嫌で
スーパーやコンビニは近い方が良いし、エレベーターなしの4階フロアは嫌です。
ですが優先順位を決めないと、せっかくの物件購入チャンスも見送るかもしれません。
お金の流れをしっかり把握する
私のところに相談される方で意外と多いのが『○○万円の物件を探しています』
と答える方が多いです。
こういうお客様に私は物件購入後の支払いのシミュレーションをしてあげます。
具体的には例えば3000万円が予算と話してくれたお客様に
『では3000万円に諸費用をのせて3300万円借りるとしましょう。
金利は分かりやすく1%としておきましょうか。変動しますし。
35年払いで借入すると月々93,154円かかりますね。ボーナス払いや繰り上げ返済などもありますが
基本的にこの金額を毎月払う計算になります。資金計画的にはいかがですか?』
別に意地悪をしているわけではありません。大事なことなのです。
これをやらないほうがひどいと思っています。
実際に話が進んでいくと、断るに断れない状況というか雰囲気になっていきます。
いまではネットで探せば月々の支払いを自動計算してくれるシミュレーターもあります。
このブログを見れるという事は可能なはずです。
それを怠って、安易にあいまいな予算を決めてそのままやりくりが厳しくなって売り払う
そんな取引にはしたくありませんからね。
不動産屋に行く前に購入に関して
- 大まかな期限
- なぜ購入するのかの理由、譲れない条件
- 返済するときの大まかな家計の流れ
を決めておく。
なぜこんな話をするのか
ここまで読むと『不動産屋だから購入に積極的だな』とか感じそうですね。
『Saekiめ。楽しようとしてやがる』とかも思われそう(笑)
なぜ先ほどまでの話をするかというと『早く新しい家に移って、幸せな時間を
少しでも長く経験してほしい』からです。
正直私はお客様がどんな不動産を購入しようがあまり興味はありません。
『〇〇万円かかった豪邸なんだぜ』とかどうでもいいんです。
ただ、『家を購入して幸せな暮らしを送る』ことには関心を持っています。
『この家を買ってこんな幸せな生活を過ごしています』というお話を聞くたびに
幸せを分けてもらったように感じます。
家選びに関してエピソードを一つ紹介させてください。
私は現在は沖縄に住んでいますが、小学1年生までは県外で暮らしていました。
小学2年生の時に宜野湾市というところに移住してきて、3年生の頃には
今の実家のある沖縄市へと移りました。
当時は実感も湧かなかったのですが、今こういう仕事をしていて
父の決断はすごいな~と実感します。
父は自営業がやりたかったのと沖縄に住みたかったのもあって
県外での仕事を辞めて沖縄に来ました。
技術に自信があったからこその行動だと思いますが
『とにかく自分の店と家が欲しい』という願望が強かったんでしょうね。
その頃の話を最近聞いたのですが、当初はお店を借りて営業するつもりでした。
ですが家が欲しくなったので急遽変更したそうです。
最初は宜野湾市で探していたのですが、なかなか見つからず沖縄市まで範囲を広げました。
今でこそネットが発達してますので情報は何でも見れますが、当時はまだガラケーの時代。
相当色々探してたんだろうと思います。
候補地が2つあったらしいのですが、片方が決まってしまったためもう片方にしたのでした。
驚くのはそこまでの期間。なんと引き渡しまで探し始めて4カ月。早っ!!
でも結論的にはとてもいい判断だったと思います。
あれから20年以上経ちますが、とてもいい時間を過ごしてきたと思います。
皆さんにも良い物件が見つかったら、早く決めていい時間を長く過ごしてほしい。
その中で失敗しないように、条件を聞いて提案していくのが私たちの仕事だと思います。
不動産屋さんに騙されないために
よく『不動産屋に騙されないために』といった記事があります。
騙されることはそもそもショックですが、不動産屋に騙されるのはシャレになりませんね。
金額も大きいので気を付けたいところです。
いくつかのポイントは出されていますが、はっきり言って画一的なものはないでしょう。
”これに注意すれば大丈夫”なんて無いんですよね。
例えば免許番号に注意する(昨日知り合いに言われたw)なんかでも
悪い不動産屋でも長く続いている会社はたくさんあります。
もっと言うと関わるのは営業マンレベル、つまり会社じゃなく人レベルなので
その営業マンが騙す人なのかどうかも重要でしょう。
もちろん企業風土の上に社員が育っていくので、会社が悪ければいい見込みは少ないですが。
なので良い不動産屋に当たるなんて運ゲー。確率論なんですね。
ですのでより確実な方法を選びましょう。どうするか?
ご自身で不動産について少し勉強してください。
何も専門家レベルで詳しくなれと言ってるわけではありません。
ただ、知識がない人から騙されていくのが世の常だと思います。
とりあえず最低限これだけは頭に入れて、不動産屋に足を運んでみてください。
騙される確率は少しは下がることを期待しています。
希望地域の相場
騙されるという事はつまり=”損な買い物をする”と定義します。
何故そのことが発生するのか?
きっとそこまでの価値がないのに買ってしまうからではないでしょうか?
まずは相場を勉強しましょう。
土地なら坪単価を、戸建なら建坪単価を、マンションなら平米単価を頭に入れましょう。
この際、不動産屋に聞いてみてもいいでしょう。
しっかりした不動産屋なら、もちろん自分のエリアの単価は頭に入っているはずです。
問い合わせの対応でぶっきらぼうに答えるのなら、選別するいいチャンスにもなるでしょう。
参考として国が調査しているデータリンクも貼っておきます。(売買)
これらの価格は相場の6~7割と言われています。
価格が出されている地域を見て、参考にしてください。
こうして相場観が養い、変化に気が付けるぐらいになれば理想です。
どういうことかというと、若干相場より安い物件を見つけた時に
『なぜ安いのか?』と疑問に思えるのが理想、ってことです。
例えば建売の6棟現場があったとして、1棟だけ2~300万安い場合
土地が他より小さいのか、縦列駐車しないとダメなのか
1棟だけ低くしてアピールなのか、そこはちょうど元々墓地だったのか(現にありました)
等々
親切な不動産屋なら告知するでしょうけど、騙すとはつまりそういう事ですよね。
この相場だけでも、知っておくと大分いいと思います。
例えば市内全部だと大変かもしれませんが、気になった地域は調べること。
そうすることで変な物件をつかむリスクも減るのではないでしょうか。
注意点を一つ。ドツボにはまると先ほどのエピソードで紹介したお客様のようになります。
坪単価が高いから買わない。ってやつですね。
高いと思っても、自分の願望が叶えられるのなら私は良い決断だと思いますよ。
内覧は数回するということ
これは学ぶというより覚えておくということですね。
よく知っている地域ならまだしも、あまり知らない地域なら近くを散策するのもおすすめです。
出来れば朝と夜、2回はみた方がいいでしょう。
特に夜、ご近所さんがいる時間帯に一度見ておくといいと思います。
なんか変な隣人さんだな・・・といったことを把握したいところですね。
これにも注意点を一つ。あんまりじろじろ見るのは危険です。
不審者と勘違いされる可能性があります。
また、売主がご近所さんには内緒で売却を望んでいたりする場合もあります。
見に行ってもめると厄介ですので、一度担当の不動産屋に相談してみましょう。
『夜の周辺の雰囲気も見たいんですけど』と伝えれば、何かしら提案してくれると思いますよ。
あとがき
不動産を上手に購入するためのいくつかの秘訣をご紹介しました。
全部とは言わず、実行してみるとあなたのマイホーム購入がぐっと近くなるかもしれませんよ?
良い不動産に巡り合えるよう祈っております。
お読みいただきありがとうございました。
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