もう10年ほど前の話、私はオーストラリアに留学していました。
懐かしいです。今でも当時の写真を見て『良かったな~』と思いますもん。
そんな中で今回は『個人的におススメな人とは少し違う勉強法』をお伝えします。
数あるブログの中からこの記事を見ていただいた方へ、少しでも参考になればと思います。
当時の私
まずは簡単な自己紹介から。私は高校を卒業後、自腹で留学費用を貯めるべく工場へ
派遣労働をしに行きます。沖縄の賃金は安かったので内地
(沖縄で日本本島の事を指す)に行きました。
ちょうど3.11の地震があったので苦労しましたが何とか2年程働いて貯金しました。
やりくりが上手だったのか、予想以上にお金がたまったため語学学校へ。週単位だったので
9カ月ぐらいのコースに申し込んだはずです。
当時の私は英語なんて全く分かりませんでした。(ちなみに古文も全く分かりませんでしたw)
なんとなくテストで50点ぐらいとれる成績。留学しようと思っていたので、試験勉強もせず
知識もない状態でスタートしました。英検を4級だったかな?持ってるぐらい。
留学の直前にTOEICという英語のテストをしてみました。250点ぐらいだったw(990点満点)
調べれば分かりますが『英語を理解できないレベル』でした。
『現地で覚えればいいか!!』って感じで考えてました。お気楽ですね(*’▽’)
そんな私ですが留学へ。語学学校では長期休暇(夏休みみたいなやつ。任意でいつでもとれる)
も合わせて1年間滞在しました。チョー楽しかったです!!
頑張った勉強法
そんな中学生レベルの英語力だった私ですが、語学学校で奮闘します。
振り返って、『これがあったから語学留学が成功したな』と思う方法を2つご紹介。
ENGLISH GRAMMAR IN USE
これは非常に力になりました。何かというと英語の文法の参考書です。
能力別に初級、中級、上級みたいにあるのですが、
私は初級からスタートしました。みなさんも『S + V』みたいな公式を見たことありますよね?
そこから勉強しなおしました。
個人的に大事だったことは一からしっかりやることでした。
これって最初はめっちゃ簡単なんですよ。さっきの(S + V)みたいな初歩に習うやつとか。
でも面倒くさがらず全部やりました。1ページごとに単元があるんですけど、ノートに丸写し。
やっぱ書くことが大事なんですかね。1日1ページは必ずやろうと決めてやっていました。
これをすることがなぜ大事なのか?大きく2つあると思います。
① 知識が定着する
まぁ当然ですね。そのためにやってる訳だし。私は現地で購入したので
文法の説明も含めて当然全て英語でした。(大体そうなんでしょうか?よくわからん。)
なので単語も勉強になります。今ではネットで何でも調べられますけど、ぜひ
文脈を見ながら、とりあえず何となく予想を立てることをお勧めします。
イメージしてほしいのですが、ちょうど1~2歳から小学生まで。
単語をいくつか話して来たら、次に文を作っていきます。
その頃は体系的に学んでいるわけでは無くて、周りの親が話していたり
するのを聞いて覚えていくと思います。
それから小学校で国語の音読をしたり主語とか述語とか修飾語とか覚えたり
この勉強法をするときは自分は4歳ぐらいなんだなとか思いながら勉強してましたw
また漢字と似ているのですが、単語についても能力が上がっていくと思います。
例えば”さんずい”が付いていたらなんとなく水系の言葉か?
って想像できたりしませんか?あの感覚に似ていますね。
そのあとで答え合わせをする。ある程度英語力がついてきたら、国語辞典ならぬ
英英辞典を持っておくと更に良いと思いいます。まぁ大変だけどね。
調べるループが終わらないんよ・・・(;^ω^)
② 自信がつく
これは間違いないですね。結構分厚いんですよ。この本。
やり切った時の達成感ハンパなかったw
日本人は文法はしっかりできてる、とよく言われます。
なので勉強自体は比較的楽だと思います。
ここでしっかり基礎をつけておくと、後々(なんなら10年経った今も)役に立ちます。
全部終わったときはそれを大事に保管して、毎回引っ越し先までもっていってましたよw
徐々にレベルアップして、上級のものまで進めていきましょう。
当時と表紙が変わってる(^^♪
まぁ10年前だもんな。
ちなみに当時の語学学校の図書館にも置いてあって、最初はそれを写してました。
ってかそれが始まりで、後々になって『自分用のも欲しい!!』って買いました。
バカにする方もいるかもしれませんが自信がつくって超大事!!
良く日本人は ”完璧主義” とか ”ミスを怖がる” とかって聞いたりします。
私は語学学習においては致命的だな~と思います。
ミスを怖がっていると、もっと言えばミスをして恥ずかしいと感じ
それを怖がってしまうと、英語をしゃべらなくなっていきます。
当然英語は上達しません。
テンプレみたいな事を言ってしまいましたがそういう事です。
インプットとおなじぐらいアウトプットも大事!
そのアウトプットができるようにするために自信をつけてみてはいかがでしょう?
文章を書いてみる
これはマジでおススメ!!
(今日一番伝えたかった事)
私の時は担任の先生と毎日『宿題』として手紙を『添削』してもらってました。
A4用紙を4等分ぐらいにして、一日一枚提出します。大体5~7行ぐらい。
最初は自己紹介とか。その後も好きなもの、家族の話、好きなスポーツ、とかいろいろ。
慣れると読んだ小説の話とか、バイトしたときの苦労談など、幅が増えていくと純粋に楽しい!
もっと深めていくと物語を作ってみたり、何かの評論や意見文などもかけちゃいます。。
こうするとうっすら高校生で習った気がする『過去完了』とか『仮定法』とかも使えるし
慣用句なども覚えたものからどんどん使えます。逆に覚えた慣用句から文を作ってもOKです。
同じことは単語にも当てはまります。普段使わない難しめの言葉とか。
それで「私はローマ字表記だから英語なんだな」と思って新しく使った単語が
実は英語じゃない(イタリア語だったかな?)ことで先生を混乱させました。
でもどんどん使える言葉が増えていくのでとても楽しくなります。
この勉強法を取り入れたころから、英語がどんどん上達した感じがしますね。
そんなに長くなくていいと思います。5~7行、60文字ぐらいで。
いつもTwitterとかやってるなら、余裕ですよね!?
私もこの宿題は大体毎日5~8分、ちょっと凝りたい時でも10分くらいで書いてました。
酔いつぶれてしんどかったときは素直に『昨日飲みすぎました。頭痛いです』
みたいなことも書いてましたよw しかもそれを添削されるんですよねw
面白かったし、先生と話すネタにもなりました。
でも在学中、ノーミスは無かったです。必ず何かしら添削されてました。
書くレベルも上がってきますからね。おススメです!!
(あの時の先生元気かな・・もう一度会いたいなぁ(*’ω’*))
ちなみにこんな感じで書いてました。
当時の再現ですがどうでしょうか?
細かいミスはありますが
あまり気にせず書く事がポイント!
特に最初のうちはとにかく書く!
伝わればいいんです。続けよう!
ちゃんと添削してくれますから!
そしてだんだん上達しますから。
ネタに困ったときは先生にお題を
出してもらったりしてました。
一番悲しいのは、これをどこかに
無くしてしまったこと(´;ω;`)
大切にしまっていたはずなんだが・・・
ちょっと掘り下げて
先ほどご紹介した2つの勉強法。①はいろんなところで話されてますね。
割とあの本はバイブル的な本でしたのでご存じの方も多いのでは。
掘り下げたいのは②の項目について。
どこに留学するかによっても、どの語学学校に行くにしても変わってくるのですが
私の一例として聞いてください。
私はオーストラリアのシドニーというところへ留学に行きました。
イメージ的には東京のような感じですかね。とにかく栄えている地域です。
そんなシドニーは留学生がうじゃうじゃいます。
オーストラリア人を見つけるのが難しいんじゃと思うほど。
大体の方はアジアや南米などから来ております。英語を学びに来たから当然か。
語学学校では最初に簡単なテストをして、クラス分けを行います。
15段階ぐらいあるクラスの中で、私は下から2番目ぐらいでした。
周りを見ても韓国や中国、タイやベトナムといった同級生と楽しく学んでいました。
語学力も大体同じレベルで、喋れないながらもすぐ仲良くなります。基本的にみんな若いです。
言い方は少し悪いですが、彼らは親などに言われてかなんかで留学してる場合が多いようです。
なのであまり熱心に学業には専念しません。もったいないな~。
それに比べてこちとら1円ももらえずに留学してるんです。熱意が違います。
宿題をする生徒も僕ぐらいでした。最初は他の友達もやってたのですが、脱落していきます。
数週間に一回進級テストがあって、その度に『Saekiのように課題をもってきてもいいのよ!』
と言ってくれる先生が嬉しかったです。みんなやらなかったけどw
もちろん先生によって違うと思いますが、こっちはお金を払って行ってるのですから。
これぐらいは勘弁してほしいものです。私の時は快く見てくれました。
こうして学んでいくと”基礎力”が育つんじゃないかと思ってます。
なのでなんとなく文章が作れる。皆さんもどんなに焦っていても
”ペン” ”これ” ”私” ”は” ”の” ”です” なんて言わないですよね。
ある程度の基本ができてくると、なんとなく喋れるようになります。
またこの手紙を書くワークで”伝え方”も学ぶことができましたね。個人的にこれも大きかった。
例えば『水が欲しい』ということを表現するためにもさまざまな方法があります。
『水が欲しい』でも『のどが渇いた』でも『その水取って』でもいろんな形で表現できますね。
そうやって思っていることをどうにかして伝える力は育ったと思ってます。
とても大事だと思いますよ。英語に限らずね。
余談ですが、1年の留学生活で私は仕事に支障がないレベル、つまり英語で働けるレベル
にはなりました。分かりやすく言うと小学4~5年生程度の語学力は身に着けたんじゃないかな
と思っています。
それぐらいあれば街に買い物に行ったり、簡単な仕事をする分には苦労しません。
現に沖縄の普天間基地でボウリング場の受付のバイトをしていて、接客も仕事の説明も
英語で受けてました。完璧には理解できていなかったり、早口は苦手だったりしますが
『もうちょっとゆっくり喋って』とかを織り交ぜながら聞いてました。
もうちょっと頑張れば『字幕なしで映画を見れる』まで行けると思ったのですが。
その前に就職して英語とは無縁の生活になっちゃいました(笑)
でも今でもなんとなくは話せます!いつか彼女と海外旅行に行きたいです!!
おまけ
文章を書くことの大事さ。伝わったでしょうか?ちょっと似た方法ですが
『SNSで書いてみる』というのもあります。私もFacebookを使ってました。
反対はしないのですが、やっぱり”添削”が大事かなと思います。
今はまだコロナ禍で留学など行けない日が続きますが
一日も早く良い留学生活を過ごせる日が来ますように
お読みいただきありがとうございました。
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