テカポ旅行記

オーストラリアでの留学中、いろんなところに行きました。
メルボルン、アデレード、ブリスベン、ケアンズ・・・
そんな中で特によかったのが

ニュージーランドのテカポ湖!!

いやニュージーランドやないか~い!とは言わずに(;^ω^)
本当に良くって、当時21歳でしたが
もし新婚旅行があるなら絶対ここにしよう!!
と固く決意した程でした。

皆さんもコロナが明けたらぜひ行ってみてください!

いざニュージーランドへ!!

オーストラリアとニュージーランドはお隣同士の国です。
日本と韓国みたいですね。

仲がいいかはとりあえず置いといて、気候もよく似ていますし
同じ英語圏なので『オーストラリアの留学の合間に』私は行きました。

ちなみに3ヶ月以内の観光ならビザがいらないらしいです。
私の時は『オーストラリアで学生ビザだからニュージーランドに新規ビザなしで行ける!』
とのことでしたので、せっかくなのでと行ってきました。

もしこれから行こうと計画している方は、しっかり確認してから行きましょう。
(日本のパスポートは短期旅行ならかなりたくさんの国にビザなしで行けるそうです。
日本のパスポートが最強だとか、オーストラリアでよくネタになってましたw)

北のオークランド、南のクライストチャーチ

ニュージーランドは大きく南北に分かれています。
大別すると北にあるオークランド、南はクライストチャーチ。

オークランドは行ったことないのですが、留学生もたくさんいてシドニーみたいだと
聞いたことがあります。留学するのもいいとこなんですね。

今回のお目当ては南側。目的地のテカポはクライストチャーチ空港から車で約3時間。

楽しいドライブの始まりでした。

当時のSaekiの旅行計画♪ レンタカーでの旅。しれっと”空港 泊”とか書いてあるw

懐かしきクライストチャーチ空港(*’▽’)

ニュージーランドでの珍事件?

クライストチャーチからテカポ湖までは大通りを一つ曲がるだけで着きます。
詳細はグーグルマップなどを見てほしいので割愛しますが

とにかく行きやすい!

私はレンタカーを借りていきましたが、向こうの方も手馴れていましたね。
『テカポ湖に行きたいんですけど』と言ったら地図を見せてくれました。

最初見たとき愕然としたんですけど、めちゃくちゃデカいw
なんでしょう。例えるなら広島県の厳島神社に行きたいです!って話したら
関西地方全域が載ってる地図。しかもそんな詳細じゃなく国道しか書いてないような
地図を見せられたのを覚えてます(笑)

『この79号線を右に曲がるんだ。そしたら着く』

爆笑でした。でも、そうなるのかな。スケールが大きいんですかね。
さっきの厳島神社の例で例えると(場所がいまいちわからない方はググってね!)
『海岸沿いをずっと走って一回曲がったらフェリー乗り場につく』
って言われてる感じでした。(伝わるのかなぁ。伝わるといいなぁ。)

カーナビなんて当然ついてなく、当時ケータイもそんないいモノではありませんでした。
空港のWi-Fiでタブレットのマップをセットして目指しましたよ。
全神経を集中して”79”という数字を見落とさないように気を付けました。

途中で人が全然いなく道も聞けない道中でした。
グーグルマップもオフラインだったので時速と経過時間で大体の距離を測るんです。
信号も全然なかったですからね。
そろそろ曲がるころかな~と思っていたところで人がいたので聞いてみたんですが
一本過ぎてしまったらしく、危なかったのも覚えています(;^ω^)

なんやかんやで無事に到着しました(*’▽’)

こんな感じで、羊が道の両サイドのなだらかな丘?草原?に放牧されています。

右は道中の風景。どっかで見たことあるな~と思っていたら、教科書に載っていたものと
そっくりな景色でした。語学学校の同級生にソッコーで写真を送ってましたw

ところでテカポって?

先ほどからテカポの話をしているのですがここらで紹介しましょう。(遅すぎるような)

テカポは特に『星空』で有名な地域で、『星空保護区』という地域に指定されているほどです。
特にすごいのはその『晴天率』。世界で15カ所の星空保護区があるのですがテカポはその中でも
晴天率が高く、とってもきれいに星空が見れます。

オーストラリアの人だったかな?どこかで
テカポは南半球一の晴天率なんだよ』と言われた気がするのですが
あながち間違いじゃないかもしれません。
そのきれいな星空を『世界遺産に登録』しようという取り組みまであるほどです。

町ぐるみで『天体観測』に協力しています。
近くには天文研究のための施設もありますので、その研究を妨げないために
『電灯は下向きに』『天文台に上がる車はライトを消す』などを徹底しています。

ネットで『テカポ』と検索するとずらーっと『星空ツアー』が出てきますが
この『テカポ湖』という湖もとてもおススメです。

氷河の岩塩成分が溶け出したこの湖は『ミルキーブルー』と言われており
とても神秘的できれいですよ!

先ほど少し出てきた『天文台』ですが、近くに『マウントジョン天文台』というものがあります。
山のような登山ルートと車で行くルート(行き方は分からない)があり、山頂から眺める
湖も大変きれいです。

日中は山頂にカフェもありますので、そこでゆっくりしながら景色を見るのもおすすめです!!

きれいなミルキーブルー。山頂からの景色は格別でした!!

山頂のカフェで一休み。この湖を眺めながらの一杯がまた格別♪

そしてテカポを語るうえで欠かせないのが『善き羊飼いの教会』です!
テカポの星空ツアーで大体表紙を飾るのがこの建物。

教会ですので、一度は立ち寄ってお祈りでもしてみてください。

星空がバックだとまた映えるんですよね~。日中も素敵ですよ。ミルキーブルーの背景がキレイ♪
ちなみに私のアイコンはこの教会の中から湖を撮影したものです。

あの日の私の失敗談

テカポに到着して、昼はまったりハイキングをした私。先ほど出てきた天文台のハイキングコース
を散策していました。程よい汗をかいた後、山頂について『あ、ここって車でも来れるんだ。』
ということに気づき、『夜は車で来よう。』と計画します。
この時の私の知識は『テカポは星空がきれいな集落』ぐらいしか知らず
先ほど出てきた『天文台に上がる車はライトを消す』ということも知らなかったです。

初日は先ほど写真でも出てきた『善き羊飼いの教会』の近くで観てました。
感動しますよ(*’▽’)
ずっと流れ星が流れていますから。

写真で撮れないのが残念でなりません( ̄▽ ̄)
この感動はぜひ!現地で味わってください!!

事件は2日目に起こりました。

夜になって。事前に下見もしていたので準備万端。
私は天文台の麓のゲート付近に到着します。いざ山頂へ!
すると守衛さんらしき人に止められました。

『ここは許可車両じゃないと通れないよ』

・・・マジか(´Д`)

ゲートで車を置いて徒歩で上がることも叶いませんでした。
聞けば普通はツアーなんかに申し込んで、バスで山頂に上るとのこと。
迂闊だった!!

もちろんそんなお金も時間もありません。だって明日帰るんだもん!!
何とかしたい!!昨日のあの感動をぜひ天文台でも味わいたい!!
情報収集と栄養補給のために近くのレストランへ。

2日目 普通に日本食もありました(*’▽’)

Saeki『天体観測しに上まで行きたいんだけど・・・』

店員『じゃあツアーに申し込まないとね。』

Saeki『ちなみにハイキングコースを行くっていうのは・・・』

店員『あそこは夜は危ないよ!地元の人ぐらいじゃないと行かないよ。』

Saeki『・・・(ノД`)・゜・。』

良い案だと思ったのですがね。。。
そうか。そうですか。やっぱり危ないんですね・・・。

だがそんなことでは諦めませんでした!!(良い子はマネしないでね。)

携帯の電気だけを頼りにハイキングコースを上がります。
危険ですが実はこれで3回目。(初日と2日目の昼に登ってます)なんとなく道順は覚えていました。
ですが危ないので、体力に自信がある方が自己責任で行いましょう!

どうにか山頂にたどり着いた私。上ではおそらくツアー客が10数名いました。

こういう時、しれーっと加わってもばれないんですねw
山頂では明かりは厳禁ですので。あたりは暗くて誰が誰だか分からなかったです。
ツアーガイドが何か言って案内してましたが、いかんせん英語力が足りませんでした。

ツアー客が撤収していく中、私は近くの草原へ。

ここで寝ころびながら星を眺め、BUMPの『天体観測』を聞きながら浸っていましたw
なんか超自由!!星にも手が届きそうだし、永遠にここにいたくなりました。
あの日の充実した気分は今もしっかり覚えています。

しばらくしてて『さぁそう帰ったもんかな』と考え始めました。
また暗いしなぁ。懐中電灯ぐらい買ってこればよかったなぁ。
そう思いながらも無事帰ることができたんですが。

もう一度あの危険を冒してでも、絶対行きたい景色でした。

もう一つの戦果

そんなこんなで楽しくテカポ観光をした私。とても楽しく充実した旅行でした。
しかし意外なところで私は『ここにきて良かったな』と感謝します。

突然ですが、私がニュージーランドに行ったのは2013年の7月でした。
その少し前に、ニュージーランドでは大きな地震がありました。

日本人ならまだ記憶に新しい『東日本大震災』
遠く離れた沖縄でも、当時はそのニュースでもちきりでした。

現に私の留学計画にも若干の影響が出ていました。
前回の記事で留学のために本島で働こうと思ったのですが、この地震の影響で
決まっていた仕事はキャンセル、合同面接会場からは企業がすべて消えました。

テレビで見る震災の現状を見て、私も現地に足を運びたい気持ちでしたが母に止められました。
その当時は原子力発電による放射線も怖かったので当然かとも思います。

月日は流れて2013年、思わぬ形で震災の爪痕と対峙します。
私がクライストチャーチを観光していた時の事でした。

まだまだ鉄骨がむき出しになっている状態や、半壊になっている建物をみて
『東北もこんな感じなのだろうか』と感じました。

東北の震災から2年。少し忘れかけていたこの出来事を思い出した日でした。
あの日は現地に行けなかったけど、この惨状を見ることができてよかった。
テレビで見ただけの、現実感のない出来事で終わらなくて良かった
生で見る体験はとても大きいなと感じました。

もちろん大変な方もたくさんいます。全ては分からないのかもしれませんが
少しだけでも現地の現状を見れたことに感謝しました。

この記事を編集していて、今も思い出します。
今日という日に感謝して、精一杯生きていこうと改めて感じました。

お読みいただきありがとうございました。

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