【不動産】売り時と買い時

よくお客様に『今は不動産は売り時(買い時)ですか?』と聞かれます。
この問いに関して、私には持論がありますので紹介します。
これが正解という事ではない(むしろ正解なんて無いんじゃないか?)ですが
一つの意見として参考にしてください。

今すぐに不動産を購入、売却する予定が無くても
参考にしていただける考え方かと思っています。

この記事では

  • 不動産の売り時と買い時はいつか(持論)

について解説していきます。早速どうぞ。

現在の回答

ちなみに現時点(2022.6.26)で私は回答として
『売却はした方が良い。購入は控えた方が良い』と話しています。

理由として現在沖縄は不動産バブルともいわれていますが(ここ数年)
いつ崩壊してもおかしくないとも言われています。
なので『高く売れる!』逆に購入は『今から下がるかも!』と思っているわけです。

色々な切り口で色々な人が意見を述べているので、この意見もあくまで参考として聞きましょう。
必ずしも正しいとは限りませんから。

不動産の売り時

時期について質問されるという事は、おそらく失敗したくないからですよね。
変な時期に売る、変な時期に買うといった事を避けるために聞いているんだと思います。

そもそも私は『不動産は買わないほうが良い』と思っています。
なんでこの仕事をしているのか疑問ですが・・・(;^ω^)

なぜかというと不動産は基本的にどんどん価値が下がっていくものだからです。
損得勘定で取引の期限を気にしているのなら、保有するべきでなないと思っています。

もちろん土地の価格が上がっていくこともあります。
ですがその時は大体景気が良いときであり、経済的に潤っているので
売却してまでお金を作る必要がなく、売却の必要が無い場合が多いですよね。

では売り時などの期限を気にするのはどんな時でしょうか?
私はバブル期の事を知りませんので、土地の価格が好景気で上がる時代を知りません。
当時でしたら『明日はもっと高く売れるだろう』といって時期を気にしていましたが
今はそういった状況ではないでしょう。
どちらかといえば、不動産価値の先行きが不安でそろそろ下がるかもしれない
から時期を考えるのではないでしょうか?

だいたい不動産を売却する時は、ネガティブな理由が多いです。
誰かが亡くなったり、離婚したり、借金で首が回らなくなったり・・・
その時は突然やってくるのです。
それならさっさと売った方がリスクが少なくていいというものです。

日本は『土地神話』が根強く、土地は大事なものだし価値はそうそう下がらないと考えがちです。
ただ私は今後『居住』の価値観が変わっていくことは大いにあると思ってます。
リモートで仕事ができればどこにでも住める時代になりつつあります。
今では田舎ののんびりした所で住むといった方も増えてきますね。

巡り巡って他の不動産の価値に影響していきます。当然身の回りにもやってくるでしょう。
今は小さすぎて感じずらいかもしれませんが、流行がやってきたときは
一気に暴落、なんてこともあるかもしれませんよね。

いずれにしても不動産を商いとしてやっているならまだしも
個人の不動産を売却しようという事でしたら、時期なんか関係なく売却したほうが良いというのが
私の考えです。

多少の税金の観点から時期を調整することはあれど、そのせいで価値が下落してしまうと大変です。

不動産は売りたいときにすぐ売った方が良い

不動産の買い時

ここまで読んで、それなら不動産を買えないじゃないか!!と考えてしまった方
落ち着いてください。

今から買い時の説明をします。

私が考える不動産の買い時は『買って幸せと感じる気持ちが不動産の価値の下落より大きい時
だと思います。ちょっと意味わかんないですね。

仮にですがグラフを見てください。

あくまでざっくりですが作ってみました。

先ほど、不動産の価値は年々下がっていく、と書きました。
ならば金額以外のところに価値を見出せるなら購入したほうが良いという事になります。
逆説的ですが、それを下回るなら売った方が良いという事にもなります。

グラフではBさんは25年以降は不動産の価値の減少より幸福度が落ちてますね。
すぐ売った方が良いですね。というより、そうなると大体売却します。
この時にはもはや『売り時』なんて考えないわけですね。

なかなか比較が難しいですよね。
それに買った後に変な物件だったらどうするの!!とも考えそうです。
まぁそのために我々不動産屋がいるんですけどね。

逆に例えば『子供が生まれて手狭になったから購入したい』という方も多くいます。
このように『現在の不便さ』に焦点を当てて、それが解決できればどれほどの幸福度が得られるか
文字にすると仰々しいですが、自然とみんなやっていますよね。
そのように考えてほしいですね。

購入のススメ①でも書きましたが、なぜほしいかをしっかり決めて
それが固まったら購入しましょう。
『買い時だから・・・』という理由で購入する物でもありませんよ。

『今買っといた方が良い』に騙されないで!!本当に欲しい気持ちが固まったら買いましょう。

補足:なぜこんな話をするのか

先の説明を聞いてどう思われましたか?
『そんなの当たり前だろ!!』って思ったかもしれませんね。
もちろんお客様は考えていると思っています。
しかも不動産という高額の物を購入するのですから、余計にしっかり考えるでしょう。

ではなぜこんな話をするのか?理由は簡単。意外とみんな騙されるからです。

周囲が不動産を購入したり、親族に言われて勧められたり、不動産屋の営業マンに
上手く営業されたり・・・

人生における買い物の7割が衝動買いといいます。
私は不動産も例外では無いんじゃないかと思っています。

『そんなバカな!』と思う人もいるかもしれませんが
不動産なんて大きな金額、少し衝動的にならないと買えないような気がします。
冷静になればなるほど将来の不安など色々考えてしまい、購入に至りません。

ですのでしっかり自分の中で考えて、答えをもって物件探しに臨んでほしいです。
その意思をもっていても、衝動に負けてしまうくらいですから。
明確に家族で、少なくとも旦那様と奥様だったりで希望を揃えないと
住みたくない家をどちらかの衝動で購入してしまうかもしれませんよ。

期限について

不動産の購入時期に関してはある程度”リミット”があります。そう、年齢です。

銀行でローンを組める年齢が決まっているので、ある程度急がないといけないと思います。
リミットに近い年齢になってくると周囲もマイホームを持ってたりして
焦りも多少出てくるでしょう。

そういう人ほどしっかり注意して不動産を購入してほしいです!!

高齢になってくるとそれだけ短い期限でローンを返済していきます。
もちろんそれなりの地位についていれば負担は重くは無いと思いますが
資金計画はしっかりやっていただきたいです。

もちろん購入するために不動産屋も協力してくれると思います。
自身でも考えて、不動産屋やファイナンシャルプランナーにも相談するといいですね。

あとがき

これまでの事をまとめてみました。

不動産の売り時は今すぐ売った方が良い。時期なんて考えていると価値が落ちていく。

不動産の買い時はしっかり喜びが感じられると思ったとき。

基本的に、『買い時っていつですか』とはあまり聞かれませんね。
そういうのは買う気が無い方、例えば記事のライターとか世間話したいおっちゃん、が
尋ねてくる印象です。本気で買いはしない場合が多いですかね。
購入される方は理由がしっかりしている場合が多いですからね。

ただ、売り時は結構聞かれます。
売却をするまででもないけど、将来に不安があったりするとそういう思考になりやすいでしょう。

ご自身の大切な資産、特に沖縄では土地は先祖代々の大切な資産として
売り渋る方もたくさんいらっしゃいます。

そんな方々にしっかりアドバイスができるように、日々学んで知識をつけ
相談に乗りたいと思っています。

この記事にしたことはあくまで私の持論です。
お客様にはお客様の、十人十色の事情があります。
すべてのお客様に対して『不動産はすぐに売った方が良い』というものではありません。
それぞれの事情をしっかり加味して相談に乗り、適切なアドバイスを用いてお客様の資産を守る
それが私たちの仕事だと思いますよ。

お読みいただきありがとうございました。

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